ポルトガルとスペインによって十五世紀頃から始まる大航海代以降、イベリア半島起源の小型ギターが、アフリカ、アジア、アメリカ大陸へと渡っていき、様々な形で土着しているようです。
イベリア半島起源のルネサンスギターと、ポルトガルからハワイに渡ったウクレレを製作している私としては、これら世界中の海を渡った小型ギターたちのことには、無関心ではいられません。
今までも断片的にブラギーニャなど小型ギターのことは書いてきましたが、今後もっと力を入れて書いていこうという気持がムクムクと出てきました。書いているうちに、ルネサンスギターとウクレレの間にある小型ギターの歴史がおぼろげながら見えてきそうな気がします。それらギターのことのほか、関連する周辺事情や楽器を運んだ海上交通のことなども書きたいと思っています。
題して、「海を渡った小型ギターたち」 です。