4コースのルネサンスギター以前に、3コースのルネサンスギターの存在を示唆する絵があるそうです。
まずはこのドイツの木版画。
これは、1488年のハイデルベルガートーテンタンツ(Heidelberger Totentanz)という本にある死のダンス。ひとつめの版画は5個のペグに3本のコースのギター(複弦が2コースと単弦が1コースの可能性)が出てきて、次の版画には3個のペグに3本の弦が書いてあります。
当時の絵画が、どのくらい正確に楽器を描いているか不明という問題はもちろんあります。
それからスペインの本の片隅の装飾の絵。15世紀の最後の四半世紀頃、ということなので上のハイデルベルガートーテンタンツとほぼ同時期です。
おそらくトレドで生まれた時間の本(Book of Hours)の装飾に、3本弦のギターが書いてあります。
これらの楽器が本当に存在したのか、それはルネサンスギターなのか、ルネサンスギター以前の関連するものなのか、ルネサンスギターと別系列なのかなど、可能性はいろいろあるでしょう。
そしてこの青い服の人、前にどこかで会ったような気が…(・・?