みなさん毎日骨身を削って働いておつかれさまです。(^.^)
私も先夜、骨身を削りました。(#^.^#)
上の写真がそれです。万力に挟んで削ってるのが牛の骨。矢の先っぽみたいのがやすりで、これで牛の骨身を削って働いたわけです。万力に散る粉雪が、削った牛の骨の粉です。どこの馬の骨かわからないやつに削られた牛の骨もかわいそうに…(^.^)
下の写真をご覧ください。
ナットとサドルという矢印の先の白い部品が牛の骨なんです。プラスチックとか象牙とかもありますが、普通は牛骨が多いです。この骨の上を弦が通って、弦が振動する最大長を決めているわけです。なぜそれを削るかというと、一つ目の理由は、これを削ることによって、弦の高さを変えることができるからです。適切な弦の高さは、弾きやすさの要ですから大事な作業です。二つ目の理由は、弦振動の最大長をほんの少し変えることができ、少しだけオクターブピッチを調整できるからです。
みなさん、牛の骨を削ったこと、ありますね。
ない?
やっぱり? (^.^)
じゃあ教えますが、牛の骨を削ると、生まれてはじめての匂いに遭遇します。特に夜の静かな時間帯に削ると、妙に濃厚な感じに包まれる気がします。
骨の匂い…。
そんなにいやな匂いじゃないです。
あえて言えば、ミルクの匂いに近いかなあ。ミルクの匂いを濃くしたような、甘い感じのにおいです。そこにさわやかさも少し混ざってる気もするし、気持ちわるさも混ざってるような気もする…。きらいな人はきらいかもしれないし、好きな人は好きかもしれません。魅力があると言えばありますね。病みつきになる人も稀にはいるかもしれません。( ;∀;)
婚約者から、結婚式の直前に、「おれ、実は、牛の骨を削る匂いがやめられなくて…毎晩骨を削ると思う」と告白されたら、どうしましょう。今更結婚式をキャンセルできないし、これもご縁とあきらめて、二人で毎晩、骨をごりごり削りましょうか。(-“-)
私は、においに魅了されて削ってるわけではなく、ウクレレ作りの最終作業として削っています。これを削って、ちょうどよく調整して弦を張ると、ついにウクレレの完成です。(^^)/
もし弦高が高すぎて弾きにくいと思ったら、一般の方でも自分で削ることができます。今度削り方のことも書きましょうか。そうすれば、弾きやすいウクレレに自分で調整できるばかりでなく、牛の骨のにおいも体験できますしね。大人になると生まれてはじめての匂いを体験する機会ってあまりないですから、案外貴重な体験かもしれないですね。(*^^*)
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書きました(^^♪。これです。