これは自動カンナという機械です。英語でプレイナーと呼ぶこともあります。
この中に板をくぐらせると、自動的にカンナをかけてくれるんです。手でかんなをかけるよりずっと荒いですが、それでも全体を一気に平面にしてくれるのはすぐれものです。
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HARD HEAD 自動カンナ No.21722S【smtb-k】【w3】【RCP1209mara】【マラソンsep12_近畿】【RCP】 価格:75,055円 |
このメーカーの自動カンナは、そんなに売れ筋のものでもないですが、使いやすいです。音も比較的小さめの方だし、粉の飛び出し口に袋を結びつけておくと、かなり効率的に集塵してくれます。
集塵のための専用袋も売っていますが、私はホームセンターで売っている安い袋を結びつけることで特に問題なく集塵できています。
この機械の限界は、表面を荒く一気に削るので、薄い板を作ろうとすると表面を傷つけてしまうことがあるんです。順目と逆目が順番にくる木の場合、逆目のところで木の繊維が裂けて穴が開いてしまうんです。厚板なら大丈夫なんですが、ウクレレ用のような極端に薄い板を作ろうとすると、マホガニーなんかはまず間違いなく穴が開きます。
こういう木理が交錯する木というのは意外に多くて、私が最近使ったものだけでも、マホガニー、パロサント、モンキーポッド、パープルハートなどはみんな繊維が交錯していて、自動カンナで薄板は作れませんでした。
それでもやはり自動カンナは工房の必需品です。きちっと水平を作ってくれるというのは、木工の基礎面を作ってくれるということですから。土台が水平でないと家は建たないのと同じで、水平面を確実に作ってくれるというのは、楽器作りでもものすごく大事なはたらきなんです。