海を渡った小型ギターたち

ムルシアのギタロ Guitarro murciano ギタロ・ムルシアーノ 

昨日まて、アラゴンのギタリコ、バレンシアのギタロと来まして、本日は、バレンシアの西となりのムルシア州で地元のギターを検索して探すと。ムルシアのギタロが見つかります。

ちなみにムルシアはこちら、バレンシアの南東です。

5コース8弦バージョン(1、5コースが単弦で、2、3、4コースが複弦)↓

5弦バージョン(全部単弦)、横縞の服の人が弾いている方↓

次の写真ものは、5コース8弦バージョンですが、ギタロでなく、ギタロン・ムルシアーノ(Guitarron murciano)という名前で出ていました。

アラゴンのギタリコやバレンシアのギタロの検索では複弦のものは見つかりませんでしたが、ムルシアでは複弦バージョンが結構見つかるようです。

ここでちょっと思い出すのが、メキシコのハラナ・ハロチャ(jarana jarocha)が5コース8弦で、ギタロ・ムルシアーノと同じ弦の張り方だなあということ。それから、5単弦の方は、アラゴン州、バレンシア州、ムルシア州の全部で見つかりましたが、これはマデイラ島のラジャンと同じだなあということ。ラジャンはマデイラ島からハワイに渡るので、初期ウクレレと繋がる可能性もなきにしもあらず。ムルシア州にはカルタヘナ港(紀元前2世紀からある古い港)があるので、マデイラ島や南米との交流が結構あったのかもしれません。

メキシコのハラナ・ハロチャ↓

ハワイ最初期ウクレレとしてのラジャン(rajao) 製作はハワイ最初のウクレレ製作者マヌエル・ヌネス氏、演奏はハワイの有名なウクレレ奏者ハープ・オータ氏↓

スペインのほかの地域の伝統ギター探しは次回も続きます。

 

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