尋常小学唱歌を共通するテーマに分けて書いてきましたが、どのテーマにも入らない歌が数曲残りました。それがこちら。
(学校行事を歌うもの)
第五学年 運動会の歌、卒業生を送る歌
第六学年 卒業の歌
(日本という国自体を歌うものもの)
第一学年 日の丸の旗
第三学年 日本の国
(家を歌うもの)
第四学年 家の紋
尋常小学唱歌を解体して最後に残ったものは、結局のところ、尋常小学唱歌の骨格のようです。
国と家と学校(教育)の三つ。
国と家という2つの大骨格を、教育という接着剤でくっつけて、世界に対抗する国民国家を組み立てるというのが明治政府の構想だったのかもしれません。尋常小学唱歌は、こうして組み立てた骨格に様々な肉付けをして出来上がっているように見えます。