ハウスだ、レゲエだ、スムーズジャズだ、ファンクだ、テクノだ…と、現代の音楽ジャンル分けはどうなっているのかわからない、という方は多いと思うのですが、それが見事に整理されたサイトがあります。コンピューターの情報整理はこうなんだということが実感される情報統合の傑作です。
ジャンルごとの概要説明や歴史はもちろん、ジャンル内の詳細分岐、音楽相互の影響関係、各音楽の代表作の視聴などが、一画面のマップとして表示され、拡大していくとまるで宇宙空間にちらばる星々のように音楽世界が広がっていきます。
影響関係のある音楽の間には線が引かれ、直接的な派生関係は実線、間接的影響関係は破線、反発関係は混合線となっていて、反発という力学まで表現しているところが秀逸。縦軸が時系列になっているので、影響関係の時間的前後もわります。
それがこちらのサイト。
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英語のサイトですが、直観的に表現されているので、いじっているうちに見方はわかります。
このサイトは、現代の音楽情報だけが整理されてますが、クラシック音楽や民族音楽の分岐や変遷なども統合していって欲しいです。また楽器の変遷の歴史は私が追いかけるテーマのひとつですが、このやり方なら楽器の派生関係や影響関係も同じ方法で整理できるでしょう。クラウドに集められた情報からあっという間にAIによって自動生成されてどんな情報も一覧できる時代の表現形式のひとつになりそうです。
音楽生成AIでは、どんな音楽を作りたいかを任意の言葉で入力しますが、このmapで様々なジャンルの雰囲気を確認すれば、入力する言葉を見つける参考にもなるでしょう。