ウクレレ豆話

楽器用材としての屋久杉

私もいい屋久杉材が手に入ると、屋久杉でウクレレやルネサンスギターを作るのですが、屋久杉は柔らかい音でよく鳴ってくれて楽器用材としても魅力的な材木です。

屋久杉は、本州にある建材の杉と全く同種なのですが、花崗岩の地質で栄養が乏しいために生育に十倍近くかかり、その結果非常に緻密な材質になります。また、厳しい雨風にさらされて年中ストレスがかかるため、傷を修復するときに分泌される油分を多く含むようになり、柔軟で強い材質になります。

このようなことが合わさって楽器用材としてもよい材になったわけです。

今後も屋久杉で製作したいと思うのですが、なかなかいい屋久杉材にめぐりあわないので、ひたすら出てくるのを待っているところです。めぐり会う時にはいとも簡単に会えるのに、会えないときはいくら探しても会えないというのが、材木探しの不思議なところで、運命の人との出会いに似ています。

以前製作した屋久杉のルネサンスギター↓

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