最近ハマっているのが、日本の木でウクレレを作ること。木部を全部日本の木(和材)にして、和材アンサンブルみたいなウクレレを作るんです。
ポルトガルからハワイに渡って来た小型楽器を改良してハワイの地元の木のコア材で作ってみたらとても良かったというのがウクレレの歴史ですから、ハワイから日本にウクレレが渡ってきたら日本の地元の木で作ってみようというのは、まあ悪くないセンスではないかと。日本の気候風土は多種多様な材木の宝庫なので、そこから生まれる多種多様な材のウクレレは、日本が発信できるウクレレの魅力になるはず。SDGs的にもきっとgood。
最近作の和材ウクレレがこちらです。屋久桧と榧と栴檀と楓のウクレレ。コンサートサイズロングネック(テナーの弦長)。

表板が屋久桧(ヤクヒノキ)。裏と横は榧(カヤ)。ネックは栴檀(センダン)。指板とブリッジは楓(カエデ)。ヘッドの突板は神代欅(ジンダイケヤキ)
屋久杉のウクレレは時々見かけますが、屋久桧のウクレレは他で聞いたことがありません。おそらく日本でほかに一本もないかも。屋久桧材はそうめったに入手できないので貴重な一本と言えるでしょう。
このウクレレの音がこちら(デモ演奏岩田耕作先生) ☟
強い芯のある明るい音になりました。音量もサスティンもよし。桧という木は、ウクレレ材としての可能性はかなりあるようです。屋久桧でなく木曽桧だったらどう音が変わるだろうなど、いろいろ今後実験してみたいことがあります。
