ウクレレの魅力

純和材ウクレレを作ってみた

100%日本の木だけのウクレレを作ってみました。できるだけ沢山の種類の日本の木を取り混ぜて思い切り遊んでみよう! ということで、楽しみ尽くしの一本です。サイズはコンサートサイズ。

使った材を紹介しますと、

表…屋久杉 裏…桂 側…桑 ネック…栴檀(センダン) 指板とブリッジ…楓 ヘッド突板…神代欅(ジンダイケヤキ) ロゼッタ…漆の木

これだけの乾燥和材を集めるのは結構大変で今のところ世界に一本。全体のデザインは、18世紀のスペイン沈船から引き揚げられた小型ギターの復元図から作っているので、古楽器的な形状です。どの種類の木をどこに持ってくるかは、でたらめというわけではなく、今までの経験に照らしてそれなりに適材適所を考えました。

完成後すぐにこのウクレレは友人の元に引き取られて行きました。友人の礼状で、初演奏のかわいらしいという第一印象、全て日本の木という唯一無二感、音色の楽しさ、手にぴったりの愛おしい感じ、などの感想を書いて届けてくれました。

最初に弦を張った時の私の第一印象もほぼ同じで、「これは可愛いらしい」と思いました。コロコロという鳴り方がウクレレらしく、素朴な音なのに音量もサスティンもあり、いつまで弾いてても飽きが来ないような印象です。全体にバランスが良く、それでいてとても個性的であり、落ち着きとワクワク感が同居しているおもしろい一本。

今後、同じ種類の木でまた作りたいと思っています。また木の種類を入れ替えて別の和材ウクレレも作ってみたいと考えています。

 

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