このブログに時々登場いただいている、屋久島の日向野さん。私の製作した屋久杉のビウエラでの練習演奏をふたつ送っていただきまた。
まずは、フランチェスコ・ダ・ミラノのリチェルカーレ1番。日向野さんの話によれば、これは本来リュートの曲ですが、ビウエラとの相性も良いとのこと。しかし演奏の難度が高いのと、タブに誤りと思われるところが多いせいもあってか、あまり弾かれていないらしいのですが、岩田先生の深い作曲知識と洞察によりかなり大胆な解釈で校正しているそうです。ところどころ難所でちょっとスピードダウンしているところがあるとのことなのですが、私の耳にはかがやきのある音の心地よいフローに安心して身を委ねられます。☟
フランチェスコ・ダ・ミラノ リチェルカーレ1番 屋久杉ビウエラ演奏 日向野研二
それからもうひとつ。こちらはナルバエスの「牛を見張れ」。この曲は今度の新・福岡古楽音楽祭で、私も6人のアンサンブルで演奏する予定なのですが、私が弾くのは初心者向けにずっと簡単に編曲したバージョン。私からすると日向野さんのこの演奏は、あたかもすっぽんが天上の月を仰ぎ見るがごとし。屋久杉ビウエラの魅力満開で、製作者冥利に尽きます。☟