こちらは屋久島の日向野さん作曲による、「ストレッチとヨガを合わせて、交感神経から副交感神経に切り替えて質のいい眠りにつくための夜寝る前に行うナイトルーティン」のためのBGMの一部。鳥の声とともに弦をはじく音が入っているのが、屋久杉のビウエラの音です。依頼を受けて日向野さんが試作したものの最終的に採用しなかった部分だそうです。☟
チーンという音が高低2種類入っているのは、私も以前にこのブログに書いたことがあるソルフェジオ周波数の528Hz と4096Hzの音叉の音だそうです。ソルフェジオ周波数については、学問的な定義が若干あいまいな論文があるのですが、まあ試しに入れてみたらしっくり来たので入れたそうです。
そして鳥の声の周波数が非常に気持ちよいですね。平和な状態にある自然音の周波数は、人類の歴史の中で平和の周波数として人のDNAにもう組み込まれているのかもしれません。古楽器は、人の可聴域を超える音も入ると言う点で自然音に近いところがあるので、ビウエラと自然音の組み合わせはよい効果を生んでいるのではないでしょうか。
古楽器の展開の可能性については、①古楽を古楽器で弾くという純正なあり方、②古楽器で現代曲を弾くという拡張的なあり方、③古楽器という枠を取り外して楽器の特徴を生かした新たな使い方の模索、という三段階ほどの階梯があり得るということは、私と日向野さんの間の従前からの共通話題なのですが、このナイトストレッチのBGMの試作は、③の方向性を模索するひとつです。
楽器というものを、AIでどこまでも拡張されいく未来の空にはばたかせようとすれば、③の方向を模索は必然だろうと私は思っています。