ビウエラ

屋久杉ビウエラを作りました 屋久島の日向野さんの演奏で二曲どうぞ(^-^)

屋久島在住の最強のお得意様(もう四本目。屋久杉ウクレレ一本、屋久杉ルネサンスギター二本、屋久杉ビウエラ一本)にして友人の日向野さん向けに、屋久杉ビウエラを作りました(写真の左端)。

節痕のない十分な面積の屋久杉材が手元になかったのですが、大きな節を避けながらなんとか一本ひねり出しました(小さな節痕はそのまま使って楽器の味と思っていただきました)。

表も裏もサイドも全部屋久杉で、ネックはマホガニー、指板はパープルハート。裏側まで柔らかい材の屋久杉を使うのは、音がぼやけたり音量が出なかったりするのではないかと心配しましたが、結果としては暖かな柔らかい音色でありながら、芯のある落ち着きのある響きで、音量もサスティーンも良しの楽器に仕上がり、全体としてとても弾きやすいと気に入っていただいて、早速演奏録音を二曲送っていただきました。

日向野さんの本格的な演奏による屋久杉ビエラの音を二曲どうぞ。

アロンソ・ムダーラ(Alonso Mudarra・1510頃-1580、スペイン) 「Fantasia1」 ☟


 

ジョヴァンニ・マリア・ダ・クレマ(Giovanni Maria da Crema・1492 – 1550・イタリア) 「Recercar Duodecimo」  ☟

どちらも、ほっと寛げる心地よい演奏です(^-^)。スペインの作曲家ムダーラの曲はビウエラ用の曲ですが、イタリアのリュート奏者ジョヴァンニ・マリア・ダ・クレマの曲はリュート用の曲かと思われます。イタリアでは、ビウエラとリュートは互換的に使われることがあり、ビウエラでリュート曲を弾くことも珍しくなかったと言われていますから、ビウエラの活用範囲がリュート曲にまで広がれば、ビウエラの可能性がとても大きくなります。

 

RELATED POST