あれこれいろいろ

楽器は休憩中に上達する という話

次の図のように、練習は休憩中に上達するという研究結果があるそうです。

これは33人の被験者が、5桁の数字の高速キー打ちを、10秒実行、10秒休憩するというセットを35回行うという実験です。

その結果、次のことが判明したそうです。

・休憩中の脳内で練習の高速再生(20倍速ほど)が行われている。

・練習初期25回目までの高速再生回数が多く、それ以後の休憩時の2~3倍であった。

・脳内の高速再生回数が多い被験者ほど、休憩後の上達度は大きく跳ね上がっていた。

・休憩中の上達の効果は秒単位の休憩で起きていた。

・休憩中の脳内の高速再生が行われている場所は、「感覚運動領域」、「海馬」、「嗅内皮質(きゅうないひしつ)」の3カ所であった。

以上を総合すると、休憩中に、記憶の圧縮と統合が起きていると考えられるのだそうです。短時間の練習と短時間の休憩を繰り返すのが、楽器等さまざまな技能上達を促進するのですね。

関連して思い出したのがスポーツジムの筋力トレーニングの話。筋肉の世界でもワンセットトレーニングしたら2、3分の休憩を入れることは常識です。それによって効果がぐっと増すことが知られています。こちらは筋肉が使えるエネルギー総量の問題として分析されたりするようです。

脳にとっても、筋肉にとっても、休憩は大事なマジックなんですね。

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休憩中の効果について