ウクレレ豆話

ハワイにおけるブラギーニャ又は最初期ウクレレを持つ人々の古い写真

昨日はマデイラ島におけるブラギーニャを持つ人々の古い写真を集めましたので、本日はハワイ島におけるブラギーニャ又は最初期ウクレレを持つ人々の古い写真を集めました。最初の二枚は1892年の写真だそうです。

この中にある小型のギターが最初期のウクレレです。最初の二枚はマデイラ移民がハワイに来てから13年ほどたっているので、ハワイで新しく製作されたものなのでしょう。現地の人が三種のギターをアンサンブルで演奏するほど根付くには期間的に短いような気がするので、これらは観光的又は商業的なスタジオ写真で、こんなふうにハワイに根付かたいという思いも込みの写真かもしれません。

次は、十数年さかのぼって、ハワイにマデイラ島移民が来た頃の写真です。1879年8月のハワイアンガゼット紙の記事に、「最近ここに到着したマデイラ諸島の人々は、毎晩のストリートコンサートで人々を喜ばせています。彼らの奇妙な楽器は、ギターとバンジョーの一種のクロスです」と紹介されています。この下の写真を見ると、ブラギーニャのほか、様々な大きさの楽器のアンサンブルで演奏していたことがわかります。(注・下の写真がこの新聞記事に掲載された写真そのものか断定できません。この記事についての文章と並べてこの写真があったので関連すると思うのですが…)

次は、ハワイ大学プレスから2012年に発行されたウクレレの歴史の表紙写真です☟。ここに出てくるウクレレは明らかにブラギーニャではなく、左の女性が持っているのは五弦楽器です。これについてはまたいずれ書きたいと思っています。

 

RELATED POST