ウクレレの魅力

碁盤ウクレレ 100年前の壊れた古い碁盤から取った桂材のサイドとバック

古い碁盤にのこぎりを入れている場面に遭遇しまして、聞けばその90代の方が父親の代から継承した古い碁盤を廃棄する準備をしているのだとか。東京の小石川の家にあったのを引っ越しのたびに大切に持ち運んでできたけれども、もう断捨離で処分することにして、ゴミとして出せる大きさに切っているところなのだそうです。見れば材質のキメも細かく、コンコン叩いたときの音と反発も良く、100年以上の貴重な完全乾燥材です。さっそく譲り受けてウクレレに再生してみることにしました。亀を助ける浦島のような、碁盤を助ける私の気分。

そして出来上がったソプラノウクレレ(ウスレレ)の音がこちら。出来立てほやほやを岩田耕作先生のところに持っていったら、すぐに試奏してくれました。

岩田先生の初見の感想は、「とても良く鳴って、音の抜けがいいのが特に良い」、とのことで、100年超の乾燥材はやはりかなり実力がありました。裏板と横板がその碁盤の桂材です。表板は姫小松。どこの音域も均等に良く鳴って、落ち着いた安定した音色で、バランスがよい楽器になりました。

濫伐で枯渇したキューバンマホガニー材が壊れたアンティーク家具から取られて楽器に再生される例を聞いたことがありますが、アンティーク碁盤もなかなか良い材質です。古い碁盤も割れたりしない限りは碁盤として使用できるのでノコギリを入れることに躊躇はありますが、今回はすでにノコギリの切れ目が入ってしまっているものだったので、心置きなく楽器に再生させてもらいました。もうあと何本が作れそうです。

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