昨日の続きみたいな話ですが、ブラギーニャから始まるウクレレの兄弟たちのことをもう少し書きましょう。
ブラジルのカバキーニョで弾くのは、サンバやショーロなど、リズムのいい軽快な南米音楽です。ピックを使って、金属弦をはじいて、元気に陽気に弾くようです。
インドネシアのクロンチョンギターで弾くのは、クロンチョンというインドネシアの民族音楽で、こちらはちょっと演歌的。湿り気のあるメロディを柔らかく弾きます。
ハワイのウクレレで弾くのはハワイアンで、こちらはゆったりとゆるく、でもそんなに湿りけはなくて、乾いた感じ。指の爪でナイロン弦をはじきます。
そして世界に広がった現代のウクレレはどんなメロディもOK。それに応じて弾き方も多種多様。
海を渡って伝わった小さなギター型楽器たちは、土地に合わせて自由に変化してきたんですね。曲も変わるし、弦も変わるし、調弦も変わるし、弦の数も変わるし、装飾も変わるし、弾き方も変わる。
こう弾くべきという決まり事から自由に変化する、そんな自由さが、ウクレレの仲間たちの魅力です。