ウクレレの魅力

ブラギーニャ ウクレレ カバキーニョ クロンチョン

ウクレレの兄弟は、実は世界じゅうにおりまして、ブラジルにはカバキーニョ、インドネシアにはクロンチョンギターがあります。

これがブラジルのカバキーニョです。スチール弦を張り、調弦はDGBDだそうです。

インドネシアのクロンチョンギターは四弦のもののほかに、三弦のものもあるそうです。四弦のものをチャッと言い、三弦のものをチョッと呼ぶようです。クロンチョンギターはインドネシアの民族音楽クロンチョンに欠かせない楽器のひとつだそうです。

文字通り世界中に広がるウクレレの兄弟たちが、こんなにも世界に拡散して定着する力があったのはなぜなんでしょう。

それはやはりこの小ささがポイントのひとつでしょうか。

この小ささのゆえに、航海中船員に寄り添うことができたのでしょう。長い旅の慰めや楽しみとして、ブラギーニャの伴奏で歌い踊ることは、船員たちにとって大切なよりどころだったのかもしれません。イヤホンで簡単に音楽を持ち運んで聴ける現代とは異なり、大航海の当時、音楽は、自分たちで歌い、自分たちで奏でるものだったはずです。そんなときこういう小型ギターたちはきっと大切な旅の仲間だったのだと思います。そして、渡航先に降りた船員たちや移住者たちを通して、行く先々の土地に自然に定着していったのでしょう。

ウクレレの小ささゆえのトラベル性は、ブラギーニャから受け継ぐ大切なDNAかもしれません。