ウクレレの魅力

人前演奏苦手派のパーセンテージ 音楽国民総生産

楽器を弾くのが好きなのに人前で演奏することに苦手意識を持っている人が随分多いようです。実は私もそんな一人なのですが、音楽仲間やお客さんと接しているうちに、私だけではない一般的な現象だということがわかってきました。

人の後ろに隠れて演奏したいという人、体がふるえたり硬直したりしてしまうという人、頭の中が真っ白になってしまうという人、心臓が破裂しそうになる人、人前で演奏することは絶対に拒否するという人など、楽器愛好者中に占める人前演奏苦手派の割合は、私の主観としては20~30%くらいはいそうな感じ。母数を、楽器に興味はあるけど恐れから楽器に手を出せないでいる人まで広げれば、苦手派はもしかしたら半数の50%に達するのかもしれません。演奏技術の上手下手とは関係なく人前演奏苦手派は存在するようです。

この苦手意識の原因は、元々緊張しやすいとか練習不足という個人的な問題ばかりでなく、社会的要因も相当にあるように思います。高度な演奏を追求する過度に完全主義の教育、失敗に対するペナルティや叱責の経験などが、音楽を皆で楽しむ阻害要因になっているかもしれません。

国民の音楽活動を集計する音楽国民総生産と言う国の豊かさを測る指標がもしあったとしたら、人前演奏苦手派の多さは日本の音楽国民総生産を押し下げる大きな要因に違いない…などと思って、そんな人も安心して出てこられる環境作りと、出てきてみたら案外気持ちよく楽しめたと思える仕組の発見が大事かもなあと、桜の森を散策しながらつらつら思っていたのでした。

 

 

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