ウクレレを作っていると、どうしてもビビリ音が解消しなくて指板を作り直すしかないなあ、なんてことも起こります。
そうするとフランクリンのタイトボンド(下の写真のやつ)でがっつり接着してある指板を剥がさなくちゃいけません。
このタイトボンドの接着力はとても強くて、材木よりも接着面の方が強いくらい。でも熱で軟化してくれるのがありがたいところ。とは言え、ドライヤーで暖めたくらいではそう簡単に軟化してくれません。材木の奥の接着面まで熱を浸透させようとすると結構たいへん。
そこでストーブに登場していただきました。(冬で良かった☺)
こんなふうに、ヤカンや鍋を乗せたりするストーブの天面に直接押し付けて数十秒。スクレーパーを慎重に差し込んで木を傷めないように少しずつ剥がしていきます。
何回もストーブに押し当てながら、慎重に少しずつ、でも作業は速やかに。ウクレレ本体を焦がさないように注意しながら。熱でウクレレ本体の塗装が荒れる部分も出ますが、なるべくそういう部分が少なくなるように。荒れは最終的に修復塗装をする予定。
そしてハイできあがり。きれいに剥がれました。
接着面はサンディングしてきれいにして、ビビリの原因になりそうな歪みなどを取り除き、新しく作った指板を再接着する予定。