写真のふたつのウクレレのちがいは、左が18フレットまで付いていて、右が15フレットまで付いています。
左はサウンドホールの際近くまで指板が来ていますが、こうすると、なんとなくかっこいい感じもあります。指が指板上を縦横無尽に行き来して端から端まで使いこなして演奏する技巧派を彷彿とさせます。それにフレットが少ないより多い方がとりあえず得した気分もあります。楽器が大型化して技巧化していく時流に乗っています。
しかしまあ、ソプラノサイズで、18フレットまでなんかふつう使いません。
最近はフレット数が少ない方が好きになってきました。並べてみてると、そっちの方がすっきりします。ウクレレもその分軽くなりますし、何より演奏性がいいと思うんです。
ウクレレはサウンドホール上よりもヘッド寄りの方か音がよく出るので、指板上あたりを爪弾くことが多いですが、弦高を低く設定したときなど、指板の端に指先がひっかかる感じになることがあります。しかしフレット数を少なくして指板を短くすれば右手の指先のひっかかりも起こりにくくなります。それによって弦高がより下げやすくなれば、左手の運指もスムーズになって、相乗的に演奏性が高まる可能性があります。
というわけで、今後はフレット数を減らして作ろうかなと思っております。