この写真は、トップとサイドの板を接着しているところです。寝かせたトップの板の上にサイドの板を直角に立てるという接着なので難易度が高くなります。たくさん立っている細長い金属ねじのものはスプールクランプと言って、サイドの板をトップの板に強い力で押し付けるための道具です。
この作業は毎回緊張します。💦
接着剤が乾く前に、手早くやらないといけません。
全体に隙間がないか、左右の形は歪んでないか、ネックとの密着はどうか、角度はおかしくないか、接着剤のはみだしはどうか、スプールクランプで圧着する力は適切か…などなど、確認事項が多く、作業内容も多い上に、ボンドが乾き始める前に一気にやらないと後戻りができません。
だから毎回、
てんわやわんや…(+o+)💦
昨日は特に、てんやわんやの三倍増し(((o_o)))
慌てず騒がず速やかにと思っていたら、
ネック接合部のくさびを指で押したときにくさびがボキッてなって、うっ。
クランプを足の上にぼとっと落として、うっ。
クランプをボンドの上に落としてべちゃっ。うっ。
ボンドをあわてて拭いて手にボンドがねちゃーっ。ううっ。
ボンドの紙が床に落ちてべちゃっ。うううっ。
その上を落としたままのクランプが転がってボンドを床に塗り広げてしまつて、うっ。
細棒で接着部の余計なボンドをかき取っていたらその棒がぼきっとなって、うっ。
接着部を確認していたら腰がぴりっとなって、うううっ。
一体何回うっとなったことか…。
接着作業が終わったあと、私はなんだかぜーぜーしてました。
で、少し横になりました。
こんなにトラブル続きでも何とかやりおおせたのは、奇跡的だったかもしれません。気を付ければ避けられることが多いと思われるかもしれませんが、どうしても急いでしまって手元が狂いがちなんです。
一十舎のウクレレは、ネックとボディを一体として作るスペイン式ジョイントという方式で作っているので、この作業が難しくなっている面もあると思います。ネックとボディを分けて作る方式だとここまで難しくないかもしれません。スペイン式ジョインについては、またいずれ書くこともあるでしょう。
それにしても、次はもっとスムーズにやりたいと思います…と毎回思ってるんですけどね。(*´Д`)