前回のマデイラ島の記事で書いたのが、「15世紀以降、ポルトガルからの移住や船舶の補給基地となったマデイラ島にブラギーニャの元になる楽器が渡り、それが後のウクレレに繋がっていった」ということを書きましたが、
そこでハタと思ったのが、じゃあスペインの補給基地だった島にも小型ギターが残ってないだろうか? ということなんです。
スペインの補給基地と言えば、スペイン領カナリア諸島。ここです。→
マデイラ島の南、アフリカ大陸にかなり近いところ。「カナリア諸島 民族楽器」で検索したらすぐに出てきました。小型ギターが残っていまし。これです。☟
名前はティンプレだそうです。これは4弦じゃなくて5弦ですね。コンパクトさはやはり船に携行するのに適した感じ。ネックの握り幅がウクレレよりも広そうです。ラウンドバックですね。指板表面からボディ表板まで段差がない平面です。マデイラ島といい、カナリア諸島と言い、小型ギター型が帆船でかなり運ばれていたようです。
下はティンプレの解説動画を見つけました。GCEADの調弦とのこと。GCEAまではウクレレやルネサンスギターと似ていますが、下の動画の解説を聞くと実はCがHigh-Cだそうです。さしてそこに高いDを1弦に加えるのですね。☟
ティンブレの演奏は例えばこれです。☟