ルネサンスギター

一十舎ストラップ

一十舎ストラップの基本形が見えてきました。一十舎ストラップと言っても私が作るわけではなく、依頼して作ってもらっているのですが、私のイメージ通りにいい感じで試作を重ねて下さっています。

特徴は次のとおりです。

・古楽器ギターやリュート奏者の間で使われる古楽器ストラップと同形で、それを古楽器ギターからウクレレまで広く使えるように改良しました。

・布と紐だけでできているのでわらかくて軽いです。気軽にさっと使える最高の形です。

・硬い部分がないので楽器を傷つけないのがうれしいです。

・紐を結ぶ長さを変えることで、相当に長さを変えられます。

・エンドピンを差し込む穴が二つあるので、ここでも長さ調節ができます。

・ソプラノウクレレからバリトンウクレレやルネサンスギターまで対応します。

・男性女性問わないフリーサイズです。SからLまでオーケー。ただ体が特に大きい、あるいは小さい方のためには、今後もう少しパリエーションを作る必要があるかもと思っています。

・古楽器スタイルにマッチする色柄で、ちょっと他所では手に入らない一品高級感もあります。

まあこんなです。

この古楽器スタイルのストラップは市販されているのを見たことがありませんが、古楽器奏者の多くの人はこういうのを手作りしたり特注したりして使用しています。ですから結構貴重な品になると思います。実際その使いやすさは最高です。私もはじめて古楽器についている古楽器のストラップを見たとき、その使い心地の良さに感動して、是非一十舎ウクレレやルネサンスギターに付けたいものだと思ったのでした。

使いやすいということは、実はとても本質的な価値です。使いやすい楽器はいつも気軽に手がのびて、するとそこに自動的に音楽世界が開けます。使いにくい楽器は、どれほどいい音が出ても、いつしか手が伸びなくなって、使いやすければ開けたはずの音楽世界が先細りに失われていきます。音楽が開けるか開けないか、生まれるか生まれないか、その瀬戸際ラインを握るのが使いやすさという価値だと思うのです。このストラップは、そういう意味で、非常に大事だと思っています。

今後はさらに布地も和風洋風などいろいろ用意できたら楽しいと思います。