昨日5月30日は、福津市にある木工房「テノ森」の場所をお借りして、岩田さんご夫妻の古楽教室による古楽練習会が行われました。緊急事態宣言下なので、発表会を練習会という形式に変え、時間で人を振り分けて人を入れ替えながら密を避けての開催となりました。
私は、岩田さんご夫妻とテノ森の両方に面識があって練習会の最初から最後まで関与していたので、岩田さんの古楽教室の全容を知ることができました。多彩で才能豊かな人々が次々登場することにびっくりしました。バイオリン、チェロ、チェンバロ、リコーダー、リュート、ルネサンスギター、様々な音域の歌い手、西洋の太鼓?のようなもの、それらの多彩なアンサンブルがあって、全員が音楽をのびのびと楽しんでいる様子はすばらしいものでした。歌と楽器の両方ができる人や複数の楽器ができる人も多く、男性の低音から超高音のカウンターテナーまで一人で歌いこなす人もおり、本当に多彩でした。
ひとつの古楽教室で、これだけ多彩な古楽全体をひとつの視野に入れて教えられるところというのはかなり珍しいのではないかと思いました。多彩な才能を個々に指導しながら、それらを随時自由に組み合わせて多様な響きを紡ぎ出し、ルネサンスから現代までの音楽の流れも全部視野に入れて音楽を再構成していく岩田さんご夫妻の古楽教室は、たいへん貴重な存在のように思います。
私自身も、ルネサンスギターを弾いて参加し、複数のルネサンスギターや歌とのアンサンブルに入らせてもらい、古楽の豊かさを体験させてもらいました。
この音楽演奏の豊かさと楽しさの余韻を胸に今日はまた楽器作りです。音楽世界の豊かさと楽しさをたっぷり注入して楽器を作りたいと思います。(*^-^*)