ちかごろ、作業をしながら音楽をしずかに流しています。
よくかけているは、一十舎の楽器を使用した岩田さんのCDと、静かな感じのクラシックや穏やかな雰囲気のジャズ・ボサノバなど。
窓の外の鳥の声とひとつになって聞こえるくらいが一番平和で気持ちよくて好きです。
ある木工家の友人は、「木工がはかどるのは演歌! ジャズは木工に合わない」と言っていて、それを聞いたときは私とはかなり感覚がちがうなあと思ったのですが、言われてみると、知り合いの別の木工家も仕事中に演歌をかけていたのを思い出しました。
それらの友人たちはどちらも時間の中で的確に仕事をはかどらせて仕上げていく感じなのに対し、私はのんびり時間を気にせずに作業をしていくタイプで、理想とする木工スタイルのちがいが反映されているのかもしれません。
きっちりはかどらせるなら演歌がきっとはまるのですね。演歌の起源は日本の民謡で、日本の民謡の起源は農漁村の労働歌だとすると、演歌が作業音楽に向いているというのも根拠のあることなのかもしれません。