弾くレレ

一十舎のソプラノウクレレに張っている弦 お客様の声

一十舎ウクレレをお買い上げのお客様から、張っている弦は何ですかという質問を受けることが時々あります。

先日パロサントウクレレをお買い上げのお客様からも、「弦はどちらのものですか?
テンションも音もバランスもすごく好きです」「今回張ってくださった弦がテンションも太さも私好みで、このバランスの良さは市販のセットでは経験のないものでした。チューニングの安定もよいですね」というお言葉をいただきました。

このように回答させていただきました。

弦は、実はまぐろ釣り用の釣り糸です。フロロカーボンです。
バランスがとてもよいので最近は自分のウクレレも含めて全部この釣り糸を使っています。
「鮪力」という商品名の釣り糸です。
50メートルくらいの長さで売っているので、一度買うと一生替えの弦に困りません。
釣り糸なんて…と思う方もいらっしゃいますが、実際とても音がいいのです。
釣り糸は、太さごとに号数で分類されています。ソプラノウクレレで私が採用している組み合わせは次のとおりです。
1弦(A) 10号 直径0.52mm
2弦(E) 16号 0.66mm
3弦(C) 20号 0.74mm
4弦(G) 12号 0.57mm
私が使っているのは DUELという会社で出している鮪力というフロロカーボンの釣り糸ですが、別のメーカーのものでも、フロロカーボンであれば、同じ号数なら同じテンションになります。
もし少しだけテンションを弱めたいなら、号数をひとつ下げたものを張ってみると、弾き心地や響きも変わって、自分の好みのテンションを探すこともできます。太さを0.02ミリ変えるだけで、かなり変わってくるのでいろいろ試してみてもよいと思います。

というわけで、お客様は、この号数の組み合わせのテンションがとても気に入っているので、さっそく同じ号数のものをアマゾンで購入されたとのことでした。

同じソプラノサイズでも、木の材質が異なれば、最適な弦の組み合わせはかなり異なってきますし、個人個人で好みの弾き心地も異なってきますので、ご紹介した組み合わせは、あくまでひとつの例です。弦探しの参考にしていただけるとさいわいです。