音楽を聴いて「ゾクッ」とする快感があるときに活動する脳部位は、線条体・扁桃体・右前頭眼窩野・前頭前夜腹側部(内側)・中脳です(カナダのマギル大学、bloodとzatorreの研究)が、これらの部位は食事と性行為における多幸感に関連する脳内の報酬システムと一致することが知られています。つまり音楽は人の本当の意味での喜びに繋がっているわけです。
栄養摂取と生殖はあらゆる動植物種の存続のために欠かせない行為ですが、音楽がそれと同等の反応を引き起こすのはなぜなのでしょう。
栄養摂取と生殖はエネルギー交換(循環)によって生物種の永続的な存続を可能にするシステムですから、音楽もそれと同等のエネルギー交換(循環)作用があるのでしょうか。
人と共に声を合わせて歌い、体を揺らし、手拍子やハミングをするとき、もしかしたら種の存続に不可欠なエネルギー交換作用が起きているのもしれません。