旅行者が地元の教会音楽を聴いて衝撃を受けた、というエピソードを最近ふたつ読みました。ひとつはご存じのゴスペル。映画などで知っていても、現場で実際に見るとその熱量に衝撃を受けるそうです。↓
そしてもうひとつは、神秘主義派ユダヤ教徒ハシディによるニーグン(Nigun)。「楽しさ」「喜びの中での礼拝」を取り入れた民衆的な祈祷様式です。↓
ゴスペルもニーグンも、迫害や虐待の歴史を持つ民衆から生まれた教会音楽です。その歴史の重さゆえに、恍惚と喜びを切実に求めたのでしょうか。
盆踊りの起源とも言われる「踊り念仏」も、貧しい虐げられた民衆が参加する祈祷でした。空也や一遍に導かれた踊り念仏も、非常に情熱的に繰り広げられたのかもしれません。