日本神話に登場する櫛は、ギリシャ神話のオルペウスの竪琴リラと役割が似てるような気がする、ということを前回書きましたが、
オルゴールの音階を作る金属板のことを「櫛歯」というそうですし…
アフリカの楽器カリンバの構造も金属の櫛歯を鳴らす感じだし…
ジンバブエのショナ族が古来から祖霊や精霊との交信のために使っていたムビラというカリンバ類似の楽器はルーツが3000年もさかのぼり、元々は金属でなく竹をはじいて音を出していたのだそうで、ますますもって櫛っぽい…
日本の古代の遺跡から櫛がずいぶん出土してるようなのですが、古い和歌にも櫛や玉櫛笥という櫛を収納する容器などもさかんに詠まれていて、さらに玉櫛は神社で奉納する玉串にも通じるという説もあるようで…
というわけで日本の古代の櫛は大変興味深く、ギリシャ神話のリラに近い呪術的なものとして、もしかしたら音を鳴らした可能性もあるんじゃないか、というアイデアを追いかけて調べていたのですが、
残念ながらこれといった証拠は発見できず、今後も時々継続捜査したいと思っております。
ムビラの演奏↓
オルゴールの櫛歯↓