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ところで、ねこのための音楽というアルバムが世の中にはあって、結構人気なのだとか。☟
このアルバムは、アメリカ在住の音楽家デヴィッド・タイ(ワシントン・ナショナル交響楽団のチェリスト、指揮者、作曲家としてクラシックの分野で活動)が、動物学の研究者とともに動物の聴覚を研究し、まず猿が好きな音楽を作り、猿は人間向け音楽には興味示さなかったのがデヴィッドが猿のために作った音楽には反応し、これをまとめたレポートがThe New York Timesの「#1 idea of 2009」に選ばれました。次にデヴィッドは猫を研究対象にし、母体の中で母の声や鼓動を聴いて聴力が発達する人間と違い、猫は生後に初めて聴覚が成長していくことに注目し、猫が好きな音やメロディを作曲。その実験結果では、人間用の音楽では全く反応しなかった猫たちが、デヴィッドが作った楽曲には77%が好反応だったそうです。そして2016年10月にユニバーサル ミュージックからメジャーレコード会社初となる人間以外のために作られたアルバム『ねこのための音楽 – Music For Cats』がまずイギリスで発売され、iTunesクラシックチャート1位、全英アルバムチャートでも33位を記録。「半信半疑で買ったけど、効果は凄かった。ウチの猫は最初は熱心に聞いていて、その後はとても落ち着いてきた」などの好反響だったのだとか。この猫のための音楽の内容は、猫のゴロゴロ音や猫の安静時の心拍数に近いリズム、そして人の声域より2オクターブほど高い猫の声域(55-200ヘルツ)に近い周波数を用いて楽曲が作られているそうです。
このアルバムも使って、猫と音楽の関係について、アメリカ・ルイジアナ州立大学の研究チームによって20匹の健康なネコを対象に実験が行われ、無音、クラシック音楽、ネコ専用音楽の3曲を猫に聞かせて、ストレススコア(cat stress score (CSS))とハンドリングスケールスコア(handling scale score (HS))、血液中の好中球とリンパ球の比率(NLR)を測定した結果、無音とネコ専用音楽、クラシック音楽とネコ専用音楽では、ともにネコ専用音楽を聴いている時にストレススコア(CSS)が下がり、ハンドリングスケールスコア(HS)についてもネコ専用音楽によって獣医師の扱いにおとなしく応じたという結果になり、生理的な指標(NLR)については差がありませんでしたが、猫用の音楽には猫のストレス軽減効果が確認されました。
というわけで、
ついに音楽が人間という種の枠を超えた!
種の枠を超えたわけですから、「進化」が起きた、と言っても良いのでは?