あれこれいろいろ

くわれれ その後

桑の木で作った桑レレですが、BASEで販売に出したあともお客様の反応が乏しく、閲覧者数もあまり伸びなかったので、ヤフオクに出し直すか、あるいは在庫手元品として保管して時期を見るかしようと思って、BASEから一旦取り下げました。

桑という素材は、ネーミングバリューがあるわけでもなく、外見的な派手さがあるわけでもないので、お客様もそう簡単には手を出せないのかもしれません。

クワレレをBASEから取り下げたあとは、音の熟成のために自室に置いて時々ポロリンと音出しをしておりました。

すると、クワレレ君が妙に私に馴染んでくる感じがしてきました。見ても弾いてもほっと安心します。静かな落ち着いた鳴りが穏やかさを運んできてくれます。

「このくわレレ君はずっとここに居てもいいよと言っているような気がする…」

なんて気分にもなってきました。そして売ろうという意志がどんどん小さくなってしまいました。

育てた仔牛がかわいくて売ることができず仔牛と一緒に寝起きするようになった牧場経営者的な私です。こうなったら牧場経営者としては失格ですね。でも人として失格ではないからいいですかね。

というわけで、くわレレは今、私の普段使いのデスク上に立てかけてあります。

世間様には申し訳ありませんが、くわレレは今後もそこにあって、私が折に触れて弾く一本になりそうです。