ウクレレの材料としては、ハワイ産のコア材が最高というのがウクレレ界の一般認識ですが、一十舎ではコア材で作っていません。
皆がコアで作ってるからいいや、みたいな感じになるんです。
だれも使ったことのない木を試してみたいという傾向が私にはあるようです。
珈琲の最高品種はパナマ産のゲイシャと言われていますが、ほかにもブラジル、グアテマラ、キリマンジャロ、モカ、ブレンドなど、様々な味わいがあるということに豊かさを感じます。一部先住民だけが飲んでいるくせのある珈琲豆とかがあったら、私はそういう商業ベースに乗らないものにもすごく豊かな感じを受けるんです。
そんな感覚ですので、癖のある木、だれも作らない木などに目線が行きがちで、するとコアが選択から真っ先に外れてしまうようです。選択の順番が普通の人と逆っぽいのですが、それが自然に一十舎の特徴のひとつになっているかもしれません。