作レレ

木工の動きの型練習があってもいいかもというはなし

ちかごろウクレレ作りを人に教えることがあるのですが、木の上に線を引くというシンプルなことにも、正確な線を素早く引くための動きのパターンがあるなあと思います。そのパターンを教えることができると一気に木工が上手になるようです。

空手などには、攻撃防御の動きのパターンを学ぶいろいろな型があって、型練習を毎日何度も繰り返しますが、木工でも、体系的に型を作って、型練習をするという方法があってもいいと思うんです。

鋸、鉋、鑿、定規とすこや、毛引き、金槌、様々な機械類、それらひとつひとつについて、そういう定形的な動きの型を教える木工教室があると、人気になるかもしれません。

アマチュアの木工教室は、ひとつの作品を作り上げることに特化していて、すぐに結果が見えて楽しいですが、木工の基礎を学ぶには物足りないです。他方、プロの職人の現場は、毎日の仕事の繰り返しの中で叱られながら何年もかかってパターンを覚えて行くという方法が多く、合理的な教えかたではないことが多いような気がします。

もし合理的でシンプルな型というのがあると、誰もが短期間に楽しくハイレベルな木工に入っていくことができて、アマチュアとプロの世界が一気につながってしまうかも、などと思ったりします。