日本は、北は亜寒帯から南は亜熱帯まで様々な気候帯があり、国土の標高差も大きいため、極めて多様な木が水平・垂直に分布しています。こんなに樹種が多い国はめったにありません。
この多様な木でウクレレを作ったら、どんなに個性豊かな響きが生まれてくるだろう…と考えるようになって、実際、いろんな日本の木でウクレレを作ってみたら、ウクレレ材として十分なポテンシャルを示してくれる木がたくさんあることにあらためて驚きかされます。そのキャラクターの多彩なこと!
現在までの私の印象を言うと、木曾ヒノキは高音部が目立つ感じで、屋久杉は穏やかで丸い感じ、クスノキは落ち着きがあり、カヤは軽やかな透明感、鬼ぐるみはやさしく甘く、ケヤキは芯のあるしっかりした音、カツラは軽快で、クリはほのかに漂う品の良さ、クワは張りのある高音部、などなど。まだ試していない日本の木は沢山あり、それらの組み合わせは無数にあります。また、細かな部材に向く木はいろいろあって、山桜や板屋楓の指板や、センダンのネックなども可能性があります。
こんなに色んな木があるのにウクレレに使わないのは、ああもったいない!
そこから生まれる日本の新しい響きの音楽と、日本の木を使いながら森林とつながる循環的な暮らし、そして日本の森林と林業の再生、などに思いを寄せています。
ちなみに上の写真は、桂のボディのウスレレです。背景はアトリエの目の前の桜の森。
