海を渡った小型ギターたち

ポルトガル本土のカヴァキーニョ その2

カヴァキーニョの基本情報 昨日のつづき

・カヴァキーニョは、単独でも、和声楽器としても、歌の伴奏としても弾くことができるが、多くの場合は、viola(ビオラ)と一緒に演奏される。

・また他の楽器、すなわち、violão(ビオラ), guitarra(ギターラ)、rabeca(ラベッカ…ポルトガル起源のフィドル),  banjolim(バンジョリン) 、harmónica(ハーモニカ)、 acordeão(アコーディオン)などと一緒に演奏される。さらに、祭りの典型的なスタイルとして、 tambor(太鼓), ferrinhos(フェリーニョ…トライアングル)、 reco-recos(レコ・レコ)などとともに演奏される。

補足・ポルトガル語ではギターを表現するのに、viola(ビオラ)、violão(ビオラ), guitarra(ギターラ)と様々な使い分けをするが、あるポルトガル人の説明に、guitarraはエレキギター、violãoはストリートや家庭で弾くポピュラータイプの6弦ギター、violaは主にカントリーソングなどで使用する10弦ないし12弦の複弦ギターのことと書いてある。

・カヴァキーニョの演奏方法は、通常、和声楽器として右手4本の指で、または親指と人差し指で、rasgado(ラスゲアード)を弾く。

・カヴァキーニョの調弦は調弦の種類も多く、土地や音楽の形態、奏者によって異なる。一般に、合奏する場合は、カヴァキーニョをヴィオラに合わせて調弦し、最高弦をできるだけ高い音に設定する。

・低音側から見てDGBDの調弦が最も一般的な調弦と思われる。

・ malhãoとviraの調弦は、より古い「オールドファッション」方式で、GDEA。

・ バルセロス (Barcelos)では、GCEAが好まれる。これはハワイのウクレレと同じ調弦。

つづく

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