あれこれいろいろ

ウクレレ・ギターの保管 湿度調整剤

ウクレレやギターを保管する上で、湿気と乾燥は大きな危険要因です。

湿度が高いと、カビの原因になるばかりでなく、木が繊維と直交する方向に伸びる結果として、トップが膨らんで来て弦高が高くなったり、バックが膨らんできて力木がはがれたりします。

逆に乾燥がひどいと、木が繊維方向に縮む結果、指板から金属フレットの端がはみ出してきて指にひっかかったり、トップやバックの亀裂の原因になったりします。

湿気が楽器によくないということは一般的知識として知っている方は多いと思いますが、乾燥も大きな危険要因なのです。湿気による木の膨らみは乾燥してくれば元に戻りますが、乾燥で板が割れてしまったら修理しなければ元には戻りませんし、場合によって楽器として命とりになってしまいます。

そこで本日ご紹介するのは、湿度管理のための湿度調整剤です。上の写真のものはその一例です。裏はこうなっています。

Bovedo という商品のようですね。表に49パーセントの文字が見えますが、湿度を49パーセント付近に自動調節するということですね。湿度50パーセント付近が楽器保管によいと言われていますから、その付近の数値ですね。湿気が多いと湿気を吸い取り、乾燥してくると湿気を吐き出してくれるという、賢い仕組みのようです。千円未満で購入できるので、楽器をケースに入れて保管するときにケースに一緒にひとつ入れておくのは、楽器に優しいよい人です。

ひとつ注意なのですが、湿度調整、湿度コントロールの名前で売られている商品は結構多いのですが、単なる乾燥剤が売られていることが多いようです。多湿の地域や時期の湿気対策にはよいですが、乾燥時に乾燥剤を入れているとかえって逆効果の危険があります。

湿気と乾燥の両面に配慮したい方は、湿度調整剤の内容にも注意して購入されることをおすすめします。

 

 

RELATED POST