あれこれいろいろ

新・福岡古楽音楽祭のことなど

古楽器を作っている以上、やはりある程度は自分でも弾けるようにならないと、作った楽器を自分で評価できないし、どんな工夫が必要かひらめかないし、音楽家の方々と同じ土俵で話ができないし…ということでルネサンスギターの弾き方のレッスンを月に二回受けているのですが、その自然な帰結といたしまして、新・福岡古楽音楽祭に私も参加して演奏する運びとなりました。

自分が古楽のステージに立つなんて、人生というのは何が起こるものやら、人の一生はわからないものだなあ…などと、やけに大きな感慨を持ったりもいたします。

古楽音楽祭に参加すると言いましても、もちろんプロのように演奏するわけではなく、アマチュアによる大勢のアンサンブルの中のひとりという位置づけなので、まあ身分相応の参加なのですが、それでも、ちゃんとできるだろうかという緊張感はプロの方にも劣らない、というかもしかしたらプロの方よりも緊張感だけは大きいのかもしれず、練習を欠かさない日々を送っております。

上の写真は古楽音楽祭参加者に送られてきたワークショップやセミナーやステージの一覧なのですが、アマチュアがこんなに参加できる古楽祭は、この福岡以外にはなかなかお目にかかれないもののようです。

ほかに古楽祭と名の付くものは、長野県の八ヶ岳のふもとで開催されるはらむら古楽祭と、香川県高松市で開催されるせとうち国際古楽祭(たかまつ国際古楽祭)が有名なようです。なぜか東京や大阪には古楽祭で検索しても、有名なものはヒットしてこないみたいです。

してみると、アマチュアからプロまで参加できる福岡の古楽祭は日本全体の中でも非常に貴重なもののようで、こういう場所でルネサンスギターを作りはじめることになったのも、一層意義深いことのように思われてくるのです。

 

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