当舎のウクレレには漆の木を使用することがあります。
使用するのは樹液の方ではなく、漆の木材の方です。冒頭の写真が漆の木の板で、これを装飾埋込(木象嵌)の素材に使用しています。
色はきれいな黄色です。写真ではその黄色の感じがいまひとつ出ませんでしたが、実際に手に取るともっと黄色い印象があります。当舎の象嵌では、木の色彩のハーモニーも楽しめるようにしたいと思っているので、黄色系の素材として最適なのです。ケヤキもわりと黄色系の色味を出してくれますが、漆の木のすごいところは、シェラックを縫って光沢を出すと、ほとんど金色の光を出してくれることです。上品な感じの金色になってウクレレに豊かな感じを与えてくれます。
漆の板は材木屋でもあまり売ってないのですが、先日東急ハンズで見つけたので二枚買いました。よさそうな材料は見つけたときに買っておくというのは、材木仕入れの鉄則です。必要なときに探しても案外見つからないことが多いからです。…と理屈をつけながら、木を見ると買いたくなってしまう私のサガが出ているだけという説もあります。木を見るとワクワクしてほしくなってしまうことが多い私です。(*^_^*)