作レレ

神代けやきの新作ウクレレ 完成近し! 2600年前の木

写真は神代けやきでボディを作ったウクレレです。ジンダイケヤキと読みます。

神代けやきとは、古代の噴火や気候変動などで急激に土中に埋もれたため、腐ることなく保存されたけやきです。土中の成分と反応して次第に変色していき、この黒褐色になるまで最低1000年を要すると言われています。塗装の色ではなく、木の自然な発色にオイルを塗ったのがこの色です。神代けやきは千年から5000年の時を経て今によみがえった木なのです。

今回使用した神代けやきは、2600年前の鳥海山の噴火で埋もれたけやきです。古代の原生林の木ですから、埋もれる前の樹齢も数百年から千年かもしれません。大和朝廷が成立するころからそれ以前の木ですから、まさに神代(かみよ)です。

昨日初めて弦を張りました。当初はフロロカーボンを張ったのですが、いまひとつしっくりこない気がして、ナイロン弦に張り替えたらますますしっくりこなくて、アクィーラのナイルガット弦に張り替えたらきまりました。古い木には、古いガット弦の味わいがいいのですね。

音は古楽器の味わいです。アルペジオで静かに弾いているとき、ドキドキしました。じゃかじゃか弾くのは似合わない、弦の音を確かめるように弾くと惹きこまれる、そんな感じがしました。

今回は、ウスレレではなく、ウクレレにしました。まだ調整が残っているので、カートに載せるのはもう少し先です。週末から週明けにかけて用事があってお休みにするので、カートに載せるのは来週半ばあたりになると思います。