作レレ

トゥルーオイルのふたの秘密に迫る!

前にご紹介しましたトゥルーオイル(Tru Oil)の大ボトルを買いました。小ボトルに比べると、圧倒的に単価が安くなりますので。

で、前に書いたとおり、このボトルのふたの開け方が難解なのですが、少しわかった気がします。どう難解なのかは、前回のこの記事をぜひお読みください。

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ふたの表面には、左まわりの矢印とともに、to open ,push down &turn(開けたけりゃ、押して回しやがれ(--〆)と刻印されており、右回りの矢印とともに、close tightly(きつく閉めやがれ(~_~メ)と刻印されております。どうして翻訳が西部の荒くれふうかというと、トゥルーオイルは、元々銃の手入れのためのオイルだからです。

どうやらこのふたは、連動式の二重構造になっているのです。そして、外ぶたはいつもユルユルの状態になっていて、中ぶたを開け閉めするための連動装置でしかないようなのです。外ぶたを押し込むと中ぶたを開ける方向でかみ合うようになっていて、外ぶたを押し込んで回すと中ぶたも同時に回って開けることができます。

この外ぶたはいつもユルユルなんだということを知らないと、「あれえ?おかしい。どうしてもふたがちゃんと締まらない」と思って、一生懸命蓋を閉めようとするわけです。外ぶたには、close tightly(しっかりしめやがれ)と刻印れていますから、それはもう、必死でギューギューしめるのです。それでも外ぶたはユルユルなので、ますます必死の形相で、腕関節をおかしくしそうなくらいしめようとします。

その結果どうなるかというと、中ぶたがしまりすぎで、開かなくなるのです。今度は開けようとしてしっかり閉めすぎたのを渾身の力で回そうとするのですが、外ぶたの連動機構は、渾身の力に耐えられるようにはできておらず、連動機構を破壊してしまうのです。その結果、中ぶたを開けることは不可能になるのです。

外ぶたと中ぶたをねじ切るようにしてぐりんと回せたときは、一瞬、「やっと開いたぜ、手こずらせやがって( `ー´)ノ」という達成感があるのですが、これは偽の達成感でして、実はこのとき、ふたを根本的にだめにしてしまうということが起きていたのです。

「殺っちまった。取り返しがつかねえ!」

と気づいたときには、時にすでに遅しなのですね。

とまあ、こういうことのようです。たぶんです。本当にこういうことなのか、まだ確定的ではないですが。

とにかく、close tightlyという口車に乗ってきつく締めすぎてはいけないのだということですね。で、外ぶたは永遠にユルユルでいいのだということですね。どうしてこういう二重連動構造にしたのかは、まったくの謎です。銃というのは、大抵、安全装置と引き金の二重構造になっていますから、二重構造にするのがガンマニアの美学なんでしょうか。

言ってることはわかりますかね。現物を触ったことないと、わからないでしょうね。

とにかく、この蓋が東大クイズなみに難問で、今回それが解けたかもということです。

ただし、これが本当に正解かはまだ保証できません。このような、しっかり閉めねえという閉め方で、中のオイルがちゃんと保存されるのか、時を待つしかありません。