作レレ

生材と乾燥材

厚み10センチほどのモンキーポッドという木の板を仕入れて、それを薄板にしていたんです。すると、切るそばから板がどんどん反ってしまって、まっすぐに切れないんです。のこぎりのスイッチを切って木の断面をさわってみたら、しっとりと濡れていて、はっきりと湿り気が感じられました。ほとんど乾燥してない生材だったんです。

また、切ってから二年ほど放置されていたというクスノキを、建築士の友人がくれるというので期待していたのですが、これも製材してみたら湿り気がひどくて、当分は使えないことがわかってがっかりしました。長年お寺に生えていた大きな木だったので、二年の放置では乾燥しなかったんですね。

やはり乾燥材でないと使えません。使おうとしても、反ったり、曲がったり、割れたりということが起きて、どうにも加工できないんです。

建築士の友人の話では、放置していた丸太の乾燥速度は、1年で約1センチなんだそうです。

丸太のままでなく、ある程度の厚みの板にした状態で乾燥させれば、乾燥速度はもっと早くなるでしょうが、乾燥させる間に板が反って曲がるし、収縮してひびも入るので、それを最終的に製材すると、きれいに取れる板の大きさや長さはかなり目減りしていきます。

板というものは、購入しようとすると一般の人が聞いたらびっくりするくらい高価なんですが、やむをえないんですね。

合板でない板のテーブルを買おうとすると、20万円超えも当たり前ですが、ちっとも暴利ではありません。板も高価だし、加工して磨いていく手間もびっくりするほどかかります。

今日はまとまりなく生材の話でした。(*^-^*)