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ローズウッドのはなし ホンジュラスローズウッドでブリッジを作った

ホンジュラスローズウッドの魅力的な板を入手しました。厚みと大きさがブリッジ作りによさそうで、その板から15個くらいブリッジが取れそうだったので、昨日の午後はブリッジ用の溝を彫ったりして過ごしました。

ローズウッドというのは、ウクレレ作りで多用される素材で、裏板、側板、指板、ブリッジなど、いろんな部位に使われますが、一口にローズウッドと言っても、実は産地ごとにいろんなローズウッドがあり、必ずしもひとつの種類ではありません。マホガニーがいろんな種類を含んでマホガニーと呼ばれているのと似ています。

もっとも多く使用されるのがインディアンローズウッドです。ただローズウッドと書かれているものはたいていはインディアンローズウッドのようです。

最高のギター材として使用されるのがブラジリアンローズウッドで別名ハカランダ。超高級ギターだけに使用されるようなローズウッドの王様できらびやかな音色ですが、ワシントン条約で入手困難です。

これに代わって高級ギターで使用されるようになっているのがホンジュラスローズウッドで別名ニューハカランダ。音はやはりきらびやか。

それからマダガスカルローズウッド。これもブラジリアンローズウッドに近い音を出す高級材。

それからボリビアンローズウッド。別名パーフェロー。一段と重く硬質の木で、黒檀に近い音を出すそうです。実はこれはほかのローズウッドが豆科なのに対してジャケツイバラ科という別種ですがローズウッドと呼ばれています。

それからメキシカンローズウッド。ココボロと呼ばれることの方が多いですが、これもブラジリアンローズウッドに近い音響特性を持ちます。

とまあいろいろあるんですが、昨日ブリッジ作りをした材はホンジュラスローズウッドです。ブラジリアンローズウッドに次ぐ高級材ですね。これでブリッジを作るのは贅沢ですね。15個のブリッジを作れば、15台のウクレレにホンジュラスローズウッドのひびきをのせることができます。(#^^#)

ホンジュラスローズウッドを加工しながら驚いたのは、その香りです。香木のようないい香り。気品があるというか、鼻先ですーっと深く吸い込むとそのままうっとりして昇天してしまいそう。ホンジュラスローズウッドは前にも扱ったことはあるのですが、その時は香りは特に感じませんでした。ホンジュラスローズウッドでも部位によっていろいろなのでしょうか。

下の写真をごらんください。

小さいほうがホンジュラスローズウッドで今回作ったものです。大きい方は市販のもので、単にローズウッドとしか表記されていないのでおそらくインディアンローズウッドでしょう。色合いも違いますが、重さも質感も全くちがいます。色からはホンジュラスローズウッドの方が軽そうに見えるかもしれませんが、黒い大きい方は軽くて、薄色の小さいほうはぐっとくる重みがあります。重みと質感がしっくり手になじみます。香りといい質感といいホンジュラスローズウッドは持っていて気持ちのいい素材です(*^-^*)。

ホンジュラスローズウッドのブリッジをウクレレにつけるのが楽しみです。(^^)/

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