作レレ

ウクレレ作りと湿度の関係

湿度が高い状態でウクレレ作りをすると、乾燥した土地に行ったときに、木が乾燥して収縮して、板が割れてしまうことがあります。
逆に乾燥した状態でウクレレ作りをすると、湿度が高い土地に行ったときに、木が水気を含んで膨張して、板が膨らんでしまうことがあります。
どちらも好ましくないことですが、どちらがいいかといえば、膨らむ方です。板が割れてしまえば、ウクレレが使えなくなってしまいます。

というわけで、若干乾燥気味の状態でウクレレ作りをする方がいいということになります。

一十舎の工房がある福岡の月平均の相対湿度は、大体60%代で、梅雨時には70%台になるそうです。これは平均値なので、実際にはもっと極端にじめじめした日もあるでしょう。

札幌などは乾燥していそうな感じですが、月の相対湿度はやはり60%台のことが多いようで、そんなに大きくは変わらないようです。

東京の冬は、月の相対湿度の平均が50パーセント台と予想以上に乾燥しており、ウクレレを作るにはいいですが、ウクレレを売る場所としては、商品のひびわれの危険が高まると言えそうです。

ボディを貼り合わせるときには湿度を見ながら日を選んだり、工房に除湿器を導入してコントロールするのがよいようです。目安としては、50パーセント台か60%前半くらいあたりでしょうか。