マダガスカル島は生物種の宝庫ですが、実は楽器の宝庫でもあります。マダガスカルは、季節風、海流、寄港地としての絶妙な位置関係などのため、ヨーロッパ、アフリカ、アラブ、アジアの文化の合流点となっていて、それが楽器の魅力につながっています。
今日紹介するのは、マダガスカル独自の撥弦楽器「カボシー」。カボシ、カボサという表記もあります。またmalagacy ukulele(マダガスカルのウクレレとか、マダガスカルのマンドリン)という呼び方もあるようです。
次の動画のとおり、様々な大きさのものがあり、そこから紡がれる音楽の魅力的なこと。
箱型の四角いボディが目を引きます。箱型が多いですがギターのようなくびれ胴型もあります。
カボシーでおもしろいのは、次の写真のように、フレットが特殊なことです。
フレットが一般のギターと同じ作りになっているものもあり、そういうものはマンダリーナ(mandalina)とか、マンドリーニー( mandoliny)と呼ばれています。
カボシーの弦の張り方は、単弦の4弦、4コース6弦(1コースと2コースのみ2弦ずつ複弦)、4コース12弦(全コースが3弦ずつ複弦)などが目につきますが、ほかのパターンもありそうです。弦の種類はナイロンとスチールの両方があるようです。
明日につづく