作レレ

突板 ツキイタ 突き板

ウクレレの仕様に、「ツキイタ」あるいは「突き板」と書いてあるのは、化粧として貼った薄板のことです。

たとえば、ペグ(糸巻)の付いているヘッドのところに、ウェンジという黒い板を貼ったり、タモの玉杢という木目の特徴的な銘木を貼ったり、ウクレレの色調や雰囲気を少し変えてイメージ作りに使っています。ボディのワンポイント装飾などに、動物の形などにしたツキイタを貼ることもあります。厚み0.2mmくらいの薄板を貼っています。

ツキイタは英語で言うとベニヤになるのですが、ベニヤを日本語に再変換すると合板になってしまい、イメージが違ってしまいます。合板というとまるで工事用の安価な板みたいですが、ウクレレに使うツキイタはむしろ装飾性を高めるためのアイテムです。

エレキギターの世界では、木目のすごいツキイタでボディ全体を覆ってしまうこともあるようですが、ウクレレではそれはしません。エレキギターは振動を電気的に拾うので、ボディをツキイタで覆ってしまっても音響的なマイナスはさほどないのかもしれませんが、ウクレレでそれをすると、ボディの振動を抑えてしまうのでマイナスが大きすぎます。ですから、ヘッド部分の音響的に関係のないところに使用したり、ボディでは振動に影響を与えないワンポイントとして使用する限度におさえます。