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ウクレレのお尻のとこの木象嵌 古楽器風ウクレレ

写真のウクレレの下側の山みたいな形の模様部分は木の埋め込みです。専門的な言葉で言えば木象嵌(もくぞうがん)で、英語で言うと、たぶんウッドインレイ(wood inlay)というのかなと思います。埋め込んである木の種類はローズウッドです。

このデザインは古楽器から借用しました。19世紀ころの古楽器にはこんな感じの飾りがいろいろついていておしゃれです。

一十舎では、以前は0.2ミリくらいの薄板を切り貼りして模様を作っていたのですが、どうしても0..2ミリの段差に塗装が拠れてしまって、シェラック塗装ができませんでした。そこで模様を切り貼りするときはシェラック塗装はやめてオイルフィニッシュで仕上げておりました。

しかしシェラック塗装の光沢や手触りの感覚は捨てがたいので、現在は、トップに木を埋め込む象嵌の手法で模様を描くことにしております。木象嵌なら段差はできませんので、シェラック塗装に支障はありません。その木象嵌の手順は次の写真のとおりです。

切り出した薄板の形に合わせてトップを彫って、薄板をはめ込んで、貼ってから余計な部分を削って、シェラックで塗装してできあがり。(*^-^*)

ワン・ツー・スリー・フォーのたったの四拍子でなんて簡単…と写真で並べるとすぐですが、実際やってみるとけっこう大変…(^_^;)。

それでも、古楽器の時代の昔の職人よりは簡単です。昔はなかったハンドルーターなどの便利な機械が今はあります。昔の職人はこれを全部素朴な手道具でやってたんですからすごいなあと、心から感心します。

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