あれこれいろいろ

古楽器スタイルのストラップ

古楽器のギター型楽器の演奏家は、普通ストラップをつけて演奏します。立っても座っても、ストラップで楽器の姿勢を安定させるのがスタンダードな演奏姿勢のようです。

古楽器用のストラップというのは普通販売されていないので、演奏家の人は自分で作ったり裁縫ができる人に頼んだりして作るそうなのですが、それをお借りしてみたところ、軽くて柔らかくて抜群に使いやすいので感動しました。とにかくシンプルな構造で、布に開けたボタンホールのような穴にエンドピンを引っ掛け、ヘッド側にはひもを結び付けて、その結びの長さを変えることで全体の長さを調節します。布とひもだけでできているので、演奏時も運搬時もまったく邪魔にならず、どこにでもしっくりと馴染みます。

市販のウクレレ用のストラップは、硬くてごつ過ぎたり、バックルが楽器に触れて楽器が傷つきそうだったりと、いまひとつ好きではありませんでしたが、この古楽器用のストラップなら、いつでも気持ちよく楽器に付けていられます。

ということで、今、ルネサンスギターとウクレレの両方に使用できるようなものは作れないかと考えています。かなり大きさの異なる楽器なので両方に使用できるようにするのは、紐と布の長さのバランスが結構難しいです。写真はその試作品ですが、私の体格なら、ウクレレとルネサンスギターの両方に使用できるものができました。これが、体格の大きい人や小さい人でも同じように使えるのかどうかは、まだ少し検討実験が必要です。

いいのができたら、今後製作するウクレレやルネサンスギターの標準装備としてお付けできればと思っています。