コンサートを客席でおとなしく聞いていると、
「音楽ってこんなふうに座って聴くものだったかしら?」
という疑問が頭をよぎることがありますよね。
あ、ないですか? やっぱり
人類初めからの音楽は、踊ったり、体を揺らしたり、祈ったり、歌ったり、音と一緒に作業をしたり、動きながら体全体で聴いている場面が多かったんじゃいかと思うんです。それに対してじっと座って耳だけで聴くようなったのはわりと最近の話で、いわば石器時代と縄文時代を合わせて数十万年の長さに比べて、弥生時代以降はたかだか数千年と言うのと大体同じようなスケールの歴史ではないかと思ったりします。
そうすると人類本来の音楽に対する感じ方は随分今と違っていて、体全体を高度に使って、今は退化した感性も色々あったのではないかと思います。
石器時代の人になったつもりでコンサートの音楽を体感してみると、新たな感性が開けて、古代と現代が融合した新しい音楽が開けそう気もするのですが、いかがでしょう。
ただし、クラシックのコンサートに腰蓑一枚で行って踊り狂ったりすると、つまみ出されるかもしれないので、ご注意ください。