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シューマン共振と音楽

上図のように地球表面と電離層の間を行き来する電磁波がシューマン共振波。地球と共振する低周波であるこのシューマン波にはいくつかのピークがあり、下図のように、7.8Hz、14.1 Hz、20.3 Hz, 26.4 Hz, 32.4 Hz にピークが観測されます。

ところで、人の脳波は、デルタ波が1~3Hz、シータ波が4~7Hz、アルファ波が8~13Hz、ベータ波が14~20Hzで、シューマン共振波と脳波の周波数帯域がリンクしているという説もあります。

そうするとシューマン共振波の7.8Hzを使った音楽で脳波をアルファ波にしてリラックス効果を得ようという発想が出てくるのはまあ当然の流れで、YouTube上にはそういう音楽が散見されます。また「シューマン共振効果によるストレス解消のための音楽生成装置の開発」を研究テーマにした論文もあるようです。

とはいえ、音波は空気の振動なのに対しシューマン共振波は空気を介さない電磁波ですから、このような別性質の波をどうリンクさせようというのか、いまひとつ謎です。仮にシューマン共振波の周波数を単純に音の周波数に置き換えるにしても、その周波数は人の可聴域に入ってきませんから、どうやって人の感覚に繋げるのかもよくわかりません。

それらの疑問に答えてくれる論文が見つかると、スッキリできてうれしいのですが。

参考

ウイキペディア シューマン共振

電磁波の生体への影響